うすくち先生による、一風変わったTL漫画『隣の席の変な先輩』。
今回は、第4巻のあらすじネタバレを紹介していきます。
「風邪で看病」というベタなシチュエーションが描かれますが、そこはまゆみと朝日向の二人、一筋縄では行きません…!
そ、それも看病なんですか?! みたいな展開にどんどん巻き込まれていきます^^;
▼以下、ネタバレです▼
『隣の席の変な先輩』4巻あらすじネタバレ
今回は、朝日向が風邪で寝込んでいる場面からはじまります。
彼の部屋で、寝込む彼のベッドの傍らに正座し、納得の行かない表情を浮かべているまゆみ。
朝日向はそんなまゆみに、
「め、芽吹さん… 次これ飲ませて… 手に力入らなくて… ね…」
なぞと言いながら、震える手で栄養ゼリーのパックを差し出します。
(私は一体なぜ朝日向さんの家で 朝日向さんの世話をしているのか)
複雑な心境のまゆみ。
今回もなにやら、いつの間にか妙な状況に巻き込まれてしまっているようです。
そんなまゆみをよそに、朝日向は風邪を引いていることをエクスキューズにしてあれこれ要求し、子供みたいにまゆみに甘えてきます。
不満が募ったまゆみは、それくらい自分でやれと苛立ちをぶつけますが、朝日向は、
「お…俺が風邪引いてるのは…たぶん…この間会社でお腹出してたからだと思うんだよな」「俺胃腸弱いのに」「仕方なくお腹出したから」「誰かに見たいって言われて」「ね…どう思う芽吹さん…?」
なぞと、前回の腹筋の件を匂わせる当てこすりを言ってのけるのです。
発狂し、半ヤケになったまゆみは、「わかりましたよもーーっ」と叫びながら朝日向の口にゼリーをぶち込み、勢いよく飲ませます。
それでも嬉しそうな朝日向。
完全に朝日向の思うツボです。。。
例の事件があったあの日以来、まゆみは朝日向を遠ざけるために冷たくしてきたのでした。
が、どうもそれは逆効果だったようで、「かまってくれない」「なでてくれない」などと言って、朝日向はかえってまゆみにネチネチうじうじと粘着するようになってしまったのでした。
そもそもあのとき自分から腹を出してきたのでは? こちらも確かにノッたけれど、誘惑してきたのは朝日向さんのほうだよね?! と、まゆみはだんだん怒りがこみ上げてきます。
そして、現在こんな状況に巻き込まれてしまった経緯を振り返り始めるのです。
それは昨日のこと。
ケホケホと苦しそうに絶え間ない咳を繰り返し、朝日向はオフィスでみんなの注目を集めていました。
心配になって「大丈夫ですか…?」と思わず声をかけたまゆみに、朝日向は、
「え…え? 何…? ごめん今 耳があまり聞こえなくて…」「もっと…耳元で優しく語りかけるように話してもらっても…」
と、苦しくて死にそうなオーラを発しながらもキャスター付きの椅子に座ったまま接近してきます。
寄るな!とドン引きしながら、体調大丈夫ですか、具合悪いなら早退した方がいいですよと言うまゆみ。
が、朝日向は、まゆみが自分のことを心配してくれたと喜び、
「あ〜風邪引いて良かった」
なぞと言って、ニチャアと気持ちの悪い笑いを浮かべるのです。
それにまゆみはカチンと来て、みんなに感染したらどうするのか、はっきり言って迷惑だから体調が悪いなら早く帰ってくれと告げます。
注意を受けた朝日向は、またしても根暗モードになり、卑屈なひとりごとをブツブツブツブツ……。
まゆみは言いたいことを言ってスッキリしたので、朝日向の暗いボヤキは完全無視します。
と、朝日向を無視して仕事に集中するまゆみは、あることに気づきました。
自分が担当するはずの資料が、どうしてか既に終わっているのです。
「え? なんで…?」と首をひねりますが、はっとある考えに思い当たり、朝日向を横目で見ました。
すると「早く気づいて」と言わんばかりに、そわそわしながらチラチラこちらをうかがう朝日向が。
日頃から朝日向は、まゆみに好かれたいばかりに無理な残業をしてでも、彼女の受け持つ面倒な作業を代わりにしてあげていたのでした。
それを知って、まゆみはため息をつきます。
「はーもうっ 「また」ですか! やめてくださいって言ったじゃないですか!」
「私の仕事までわざわざ手出してそれで体調崩して何やってんですか!」
とビシッと注意。
「あ…俺が体調を崩したのはこの間お腹を出してたからだよ…」
と懲りずにアピールを差し挟む朝日向ですが、
「うるさいな!」
の一言でピシャリとシャットアウトします。
叱られて凹んでまたブツブツといじけたことをつぶやき始める朝日向ですが、独善的とはいえ、その発言の中にはまゆみへの純粋な思いやりが感じられるところもあり、横で聞きながらまゆみは、朝日向のことがちょっと気の毒にもなってくるのでした。
そして、
「ちょっと言いすぎちゃったかな…」
と反省の気持ちを抱きます。
翌朝、つまり今日になって、朝日向はついに欠勤してしまいました。
それを知った同僚の佐藤は、朝日向の家は会社からすごく近いからお見舞いに行こうとまゆみを誘い、流れでまゆみは佐藤に付いていくことに。
朝日向のマンションに着き、なんども彼の部屋のベルを鳴らしますが、朝日向はいっこうに出て来ません。
その直後、佐藤は部長から呼び出しを受けて、オフィスに帰らなければならなくなってしまいました。
佐藤は会社にとんぼ返りした一方、自分も帰ろうとしたところで、まゆみは出てきた朝日向に捕まり、そのまま部屋の中にひきずりこまれてしまったのでした。
回想が終わり、まゆみは「そんなわけだからもう帰る」、と言ったところで、無表情にじーーーっと自分を見つめる朝日向のなんともいえない視線に気づきます。
「え何その目…」
と、戸惑うまゆみに構わず、じーーーっと見続けたかと思うと、急に朝日向は顔をほころばせて、
「つまり 俺の心配してくれたんだ」
と、花が咲いたように可愛らしい笑顔を浮かべました。
そして気づけば布団から裸の上半身をこちらへのぞかせている朝日向…
まゆみを迎え入れたときには服を着ていたはずなのに、ベッドの中で脱いだのか、筋肉の区画整理がしっかり浮かんだ身体を、いつの間にか晒しているのでした。
どうやら下も履いていないみたいで……!
まゆみを見つめる朝日向の顔はうっすらと汗をかいて、頬は上気し、苦しそうな半開きの口元からは熱い吐息が漏れています。
潤んだ目元、咳をしすぎてかすれた声、その色っぽさ、艶っぽさ。
腐ってもイケメンな朝日向の姿に、まゆみは反発を覚えつつもクラクラきてしまいます。
なんとか平静を保とうとするまゆみ。
自分には流されやすいところがあり、相手のしおらしい態度を見るとどうしてもかまってしまったりするが、それがいけないのだと反省します。
(変態には毅然な態度を取るのが一番なのよ!)
そう自分に言い聞かせ、朝日向が裸なことにも、部屋中まゆみの写真がいっぱいなことにも動じないし何もツッコまない! と心に誓います。
そう、朝日向の部屋は、壁からチェストの上から、そこら中いっぱいが、隠し撮りしたようなまゆみの大量の写真で埋め尽くされているのでした。
中には同僚のとも子と一緒に旅行に行ったときの写真もあり、とも子がまゆみを売った可能性まで感じられて…。
それになぜ、朝日向はまゆみ本人にこの部屋を見られて平然としているのでしょう?
いろんな疑問が胸に湧いてきますが、たった今「動じない」「何もツッコまない」と心に誓ったばかりなので、まゆみは堪えるしかありません。
そんなまゆみの心中もつゆしらず、朝日向はまゆみの袖を引っ張り、汗をかいて気持ち悪いと訴えます。
そして全身をタオルで拭いてほしいと要求するのです。
「誰がしますか!そんなこと!」
まゆみは叫びますが、「体を拭いてくれたらおとなしく寝るから」「もうわがまま言わないから」と朝日向は言います。
結局要求にしたがってしまうまゆみなのでした…。
自分に言い訳しながらも、朝日向の広い背中を拭くまゆみ。
まゆみに拭かれていることに朝日向は切ない吐息を漏らしたり、振り返ったときまゆみがいるので、「背中にしがみついているみたいでかわいい」などと、ここでも二人の仲が奇妙な接近を見せる場面が描かれます。
朝日向は、本当は自分なんかのお見舞いは嫌だったろうに、佐藤に無理やり連れてこられたこともわかっていると語りだします。
でも他人に心配されず厄介者扱いされてきた自分がこんなふうに人に看病されるなんて初めてで嬉しく、それが他ならぬまゆみだったことが本当に嬉しくて、「風邪引いて嬉しいって思えたの初めてだ」「本当…嬉しい…」と胸の内を明かすのでした。
それを聞いて、まゆみは少し感に打たれたような表情を浮かべます。
(私って、朝日向さんのことどう思ってるんだろう?)(もしかしたら私 いつも流されてるんじゃなくて 自分でちゃんと朝日向さんのこと)
(本当は私も 好…)
ぐっと近づきかける二人の距離。
ここがどう描かれるかは、ぜひ本編を読んでみてください。
二転三転があり、しかし朝日向に抱き寄せられたまゆみは、葛藤や激しい抵抗を抱えながらも、キスはおろかそのずっと先まで飛び越えてしまうことになります。
「やだ…っ」「は…離してください…っ」「あっ朝日向さん どっどこ触ってんですか!」
「かわいいお尻」
「もおおおー! 病人だからって いい加減にしないと殴りますよ!!」
「え 殴ってくれるの…! うんいいよ! 殴って…! 殴って芽吹さん…」
「ちょ…っ ちょっと! え…嘘ですよね!? あっ なっ何して…あっ」
「はあっ芽吹さん はあ…っ 本当嬉しい じ、実は… 芽吹さんが家来たときから ずっと ここ おさまんなくて…」
この一連の流れはとても激しいです…!!
朝日向の元気になった局部が、まゆみのパンツの中に入っていきます…
非常に具体的でたっぷりした描写。
コミカルだった流れが、熱を帯びたものに変わっていきます。
まゆみは最後まで葛藤を抱えます。
朝日向のことを「かわいい」と思う気持ちがあり、そう思うということは、やっぱり自分も朝日向が好きなのではと。
しかし結局また朝日向を思いっきりお仕置きする展開になり、なかなかストレートにはいきません。
お仕置きされ、シクシクと泣く朝日向。
ですが、そんなまゆみからの仕打ちにもめげず、「でもちょっと気持ちよかった」などと変態発言をします。
そして「風邪って最高」と言いながらキスをするのでした。
まゆみは気分を悪くした上に、朝日向に風邪をうつされ、その後3日間も寝込むはめになるのでした。
各巻ネタバレ一覧
『隣の席の変な先輩』4巻感想
朝日向のペースに巻き込まれていく、まゆみの姿がスリリングで、目が離せませんでした!
風邪の原因を、まゆみに腹筋を出したことにかこつける朝日向の甘ちゃんぶりには感心させられますね^^;
家に引きづり込んで無理やり看病させる強引さにも、唖然。
優しくして貰うだけでは満足しきれず、どんどん要求をエスカレートさせていく展開は笑えます。
朝日向はまゆみと2人になると、どうにも衝動を抑えられなくなりがちだし、まゆみもなんだかんだで朝日向に惹かれていっているようなところが感心をそそるポイントですかね。
今後の二人の関係に目が離せません!
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