こんにちは、ホンダです!
ご来訪いただき、ありがとうございます。
ここでは電子書籍とガジェット大好き、10年来の電書マニア、当ブログ管理人のホンダについてと、このブログをはじめたきっかけをお伝えします。
本好きミニマリスト
本好きでオタク気質。
凝りだすと、そのジャンルの本で本棚が模様替えされるほど買い込むにもかかわらず、一方で妙にスナフキン志向で、「断捨離」「持たない暮らし」「ノマド」といったキーワードにも敏感という、難儀なセンスの人間です。
電書に出会うまでは、この矛盾した性質をかなり持て余していました。
「トランク1つでどこへでも」
いつかはそんなミニマルライフを謳歌したいと夢見つつ、我が部屋を省みるに、とにかく本が多くて……。
「物を所有すると、物に所有される」
なんてことを意識しだすと、急に捨て鉢になって全てを処分したくなったりするのですが、吝嗇家でもあるので、せっかく集めた本を血肉化せぬまま売っ払ってしまうのももったいなく、「なんとか蔵書は持ったまま身軽になりたい」というジレンマを長いあいだ抱えていました。
元々は、このような悩みを解決できる理想的な書庫・読書スタイルの模索が、電書の世界に入り込んだきっかけです。
本の電子化にハマる
本を裁断してスキャナで読み取り、自前で電子化する「自炊」のノウハウがネットに出揃ってきた2000年台後半に、私も初めて蔵書の電子化にチャレンジしました。
裁断機やドキュメントスキャナ、電子ブックリーダーなど、一式買い込んで、日夜ひたすら取り込み。
文庫本ならまだしも、しっかり作られた上製本をバラして、あまつさえ取り込んだら捨ててしまうというのは、最初のうちは妙な罪悪感を覚えたものです。
が、100冊、200冊と片付けていくうちに、今度は逆に処分しまくることが快感になってきて、どんどんバラしては取り込み、しまいには本屋のポイントカードのご案内リーフレットなど、どうでもいいようなものまでスキャナに読み込ませている始末。
「目に入るものは全て電子化したい」という衝動に突き動かされていました。
電子化自体は単純作業なだけに、やっているうちにそれ自体が目的のようになってきます。
そのかいあって、部屋のスキマというスキマを埋めるようだった本の山は、ひと季節めぐるころにはすっかり取り込まれ、全てが片手に載るストレージの中におさまっていました。
「あの山と積まれた大量の本が、みなこの手のひらの上に……!」
(ウーン、エクセレント!)
当時は、思わずうなってしまうほど感動したものです。
電子書籍のメリット
- かさばらず場所をとらない
- 本棚まるごとぶんだって持ち歩ける
- 大画面でもスマホでも、好きな体裁で読める
- 調べものが一瞬で可能(OCR済の場合)
- 汚れない
これらのメリットを、ダイレクトに実感しました。
電子化しきってから反省
そんな電書の喜びも、ほどなく終わりを迎えることになります。
電子書籍特有のクセやデメリットも、ありありと実感できるようになったからです。
電子書籍のデメリット
- 書き込みをするといった能動的読書に難あり
- あとどれくらいで読み終わるか体感的にわかりにくい
- 内容が記憶に残りづらい
- バッテリーがなくなったら読めない
私はよく、本文に線を引いたり、余白にメモを書き込んだりしながら本を読むのですが、電子書籍となると、これが直感的にはしづらいのです。
機能としては、大抵、同じようなことはできるものの、アプリケーションや端末によってクセがありますし、いちいちモード切替をしなければならず、片手にペン1つ持って、サッと線を引いたりメモを書き込んだりといったアナログの簡便さには、いまひとつ劣るものがあります。
今でこそ、ApplePencilのような、素晴らしいデバイスも出てきましたが、ずいぶん長いことそんなものはなく(いわゆる「スタイラスペン」も、細く書けないし、反応遅いし、使い心地イマイチ)、これが地味にストレスでした。
また、「厚み」というバロメーターがないため、あとどれくらいで読み終わるかが、体感的にわかりません。
終わるときは「穴に落ちるように」終わります。
ページをパラパラやりながら、前のほう後ろのほうと行き来しつつ拾い読みしていくといったことも、アナログの本と勝手が違って、スムーズにいかないのですよね(しかもメモリが少ないと、よくモタつく)。
本はアタマだけではなく、触れたり、めくったり、指で追ったりするときの「手ごたえ」を使って読む面も、多々あると思うのですが、それがない電書は、私にとって「読む」という行為の定義を、根本的に変えなければならない代物でした。
そのためか、慣れないうちは読んでも内容が目を滑っていきがちで、情報がしっかり腹に落ちる前にアタマを流れていってしまい、なんとなく理解したつもりでいても読み終わると記憶にあまり残っていないことに戸惑う場面が多くありました。
電書が持つこうした特性を十分に検討しないまま一気に電子化したことについては、「ちょっと極端なことしすぎてしまったかな……」と後になって反省した次第です。
それでもメリットのほうが上まわる
最初のうちは、思わぬデメリットに辟易させられましたが、せっかく電子化したのだから読まなきゃソン、と、貧乏性を発揮しているうちに、結局、いつの間にか電書に慣れてしまいました。
いったん慣れてしまうと、物理的な煩わしさが圧倒的にないし、学習した情報を整理したり、多方面に使い回したりする意味でも、やはり電子書籍のほうが便利に感じられてきます。
要は「慣れ」の問題で、紙の本と電子書籍の違いは、言ってみれば、「手書きとワープロの違いみたいなもの」といえるかもしれません。
ワープロも、使いこなせるようになるには、キーボード入力を覚える必要があるし、カーソル移動やファイルの概念になじむ必要があるし、効率よく作業するためにはショートカットだって必須です。
初めはもどかしく感じていても、いったん操作と感覚に慣れてしまえば、やがて手書きよりも何倍も効率よく文章が書けて、アナログとは違うということも、ストレスにならなくなってきます。
電書も同じで、それこそ「書く=ワープロ」という感覚が当たり前となるように、「読む=電子書籍」となるくらい、デジタルであることが自然になってしまうもの。
私の場合は、浅はかにも、一気に電子書籍以外に選択肢がない状態に飛び込んでしまったために、ストレスMAXにならざるをえませんでした。
が、たとえば「書き込みながら読むものは紙の本で、マンガや小説みたいに受け身で読むものは電子書籍で」という感じに、ジャンルごとに使い分けるようにしていたら、もっとなだらかに、メリットだけを実感しつつ、徐々に“電書活用しまくりライフ”に移行できていただろうなと思います。
そんなわけで、なかば不可抗力的に、電書のデメリットを乗り越えた(慣れた)のですが、そのうえでまだ1つ、電子書籍をがっつり使っていくなら解決したい問題が残りました。
自炊をメインにするか、ストアをメインにするか
(ストアメインなら、どこをどう使うのが賢いか)
です。
自炊をメインにすれば、ストアのラインナップやリーダーアプリの違いに振り回されることはないけれど、電子化作業が面倒くさい点がネックで、外注するにしてもコストがかかります。
ストアをメインにすれば、手軽で、紙の本よりかなりリーズナブルに買える一方で、利便性がストアによって左右されることと、サービスが終了すれば買った本が読めなくなる懸念があります。
どちらも使いつつ、どちらにもなかなか軸足をとれない日々が、1年ほど続きました。
ストアをメインにするという選択
「自炊するよりも、ストアを活用するほうがラクだし、経済的だよ。リーダーアプリもそこまで違いなんてないし、よっぽどでなければ簡単に(サービス)終了したりしないし」
これは、同じく電子書籍好きな友人の弁。
私も、いろいろ試しているうちに「自炊メインか、ストアメインか」という点については、徐々にストアをメインにするほうへ比重が移っていきました。
かつて1度だけ、利用していたストアがサービス終了となり、買った本が読めなくなったことがあるのですが、今後起こりうるそういった事態をいたずらに警戒するよりは、それなりに安牌と思えるストアをガンガン使い倒すほうが、メリットが大きいと思うようになったのです。
そして、ストアをメインにした、ベストな利用スタイルを求める長い模索が始まりました。
得意な本のジャンルやラインナップ、読み放題か買いきりか、セール開催の頻度やポイントサービス……etc.
大手から中小規模まで、電子書籍ストアは実にたくさんあって、特徴も千差万別、どこが良いのかちゃんと選ぼうと思うと、頭を抱えてしまいます。
それでも、ネットで口コミや疑問点を検索し、実際に利用してみるといったことを積み重ねて、どこが良いかを徹底的に調べました。
現在もいくつかの電子書籍ストアを利用しながら、より読書ライフがグレードアップできる環境を模索しているところです。
電子書籍を活用したい人のお役に立てれば幸い
電子書籍ストアを調べるにあたって、本当に知りたい情報がほどよくまとまっているサイトというのは、以前はほとんど見つかりませんでした。
また「モノを持たずに、かつ知的生産性を上げたい」というライフスタイルの人が運営しているサイトも見当たりません。
「ないなら自分で作ってしまえ」ということで始めたのが、この「四次元文庫」です。
私と同じように、「電子書籍サービスを利用したいけれど、どこのストアが良いのかわからない」「電子書籍って、どう活用していけばいいのかわからない」という方のお役に立てればと思って、ブログを運営しています。
このブログをきっかけに、電子書籍ライフが捗り、ひいては読書生活が豊かになる人が増えたら本当に嬉しく思います。